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CATのアメリカ東海岸留学

CATのアメリカ東海岸留学

車なしのアメリカ留学

よく言われることだが、NY市内などごく一部の地域を除いてアメリカでは車は単なる便利な移動手段で
なく、「必需品」「もってて当たり前のもの」だ。大人になって車を持っていない人は、貧困層の人か、
よっぽど妙な(環境保護系の)こだわりを持っている人だけだし、大学生でも1年生くらいだと持って
いないこともあるけど(1年生の車の所有を禁じている学校もある)2年生くらいになると車をべったり
シェアできるような親友でもいない限り車をもつようになる。

ところが車なしで生活している留学生が意外に多いのにびっくりする。

近郊の、車がなければ大変不便そうな大都市の日本人留学生の集まりというのに興味本位で出てみたが、
なんと車を持っているのは自分だけだった。話を聞けば数少ない車オーナーのスケジュールをやりくり
してなんとかしのいでるらしい。ちなみに車を持ったがために他の留学生にべったり頼られるという話は
LAやSFでもけっこう聞いた。しかし、車を持っていない人はかなり不便な生活を強いられるばかりか、
せっかくアメリカに来ているのに学校と家の往復だけの生活を送るハメになっているように思える。

実際、車なしでアメリカに住んでいる人と話をするとごく常識的な生活の知識(どこに何があるなど)が
思いっきり欠落していてびっくりすることもある。○○ってモールに○○って店があって(同じ「町内」の
モールである)・・・なんて話をすると「え~っ?それってどこですか?」なんて聞いてくる。日本で
言えば、最寄りの駅の駅前にどんな店があるかを知らないという感覚だ。

加えてアメリカの田舎は本当に想像を絶する田舎だ。かろうじて日本なみに「ひらけてる」のはメジャーな
大都市の周辺だけ。そしてそのような場所でもやはり車がなければ「軟禁状態」とあまりかわらないライフ
スタイルを強いられることが多い。車がなければ本当にどこにも行くことができない。家と学校だけが全て
の生活になってしまう。留学生の本分は学業だからある意味絶好の環境かもしれないけど、あれだけ遊びの
選択肢のある日本からきてあんなところに軟禁されたのでは気が狂うのも仕方がないと思う。

実際、自分が今いる学校からひと山越えた山里に日本の某留学斡旋業者が女の子を車なしで軟禁している
女子大があるけど、毎年何人かノイローゼになって帰国するそうだ。

最近は留学斡旋業者などで車禁止を前面に押し出しているところもけっこうある。

これはスポンサーたる親御さんむけの「営業」であろう。たしかに18歳そこそこで親の目の届かない
ところではじめて免許を手にしていきなり運転というのは日本の感覚でいったらはっきりいって危ない。

ところがアメリカの場合、車は移動の手段であると同時に護身の手段でもある。

つまり車という移動手段をもたないほうがむしろ危ないこともある、ということを日本の人はあまり理解
していない。自分の子供を送り出すのにもかかわらず、アメリカという国の理解がその程度の親だからこそ
業者などを使うという見方もできるかもしれないけど・・・。

日本の新聞でも記事になったけど、ワシントン州で留学生の女の子が「車で送ってってあげる」と誘われ
レイプされてしまったという事件があった。(詳細は留学環境 番外編 Sxxxxxxにて。)この記事を見て
日本の人たちは「アメリカはなんて危ない国なんだ」と思ったかもしれないが、こちらの事情を知ってる
人間からみればレイプされても仕方がない状況のような気がしてならない。

自分も「アメ人アッシーくん」にレイプされてしまったケースというのを被害者から聞いたことがある。

それでも高校卒業してすぐに留学してくる場合は車をもたせてもらえないという状況もかろうじて理解
できるけど、二十歳過ぎてから留学してきて車を持っていないというのはやはりちょっと理解に苦しむ。
車程度の投資をおこたったために被る生活効率の悪さのことを考えたら「主婦のキュウリ経済学
的留学生活になってしまうという言い方もできるかもしれない。

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